
葬儀は基本的に急に訪れるものであり、事前に準備をしているというようなものではありません。これは通夜に喪服で行くと「まるで死ぬのを待っていたようだ」として却ってマナー違反であると指摘されることからもわかることです。ただ現実的な話をしますと、葬儀を営む側としてはそれなりに準備が必要なものです。ある日突然何の準備もしていなかったのに家族が亡くなったということになるとあらゆる手続きを素早く行わなくてはなりませんし、それが原因となって大切な用事をキャンセルしなくてはならないなどのこともあり得ます。
もちろん葬儀であれば用事をキャンセルされたからと言って怒ったりするひとは普通いませんが、それでも事前準備をしておきたいと考えることは決しておかしなことではありません。そのため最近では「葬儀の事前相談」も広く行われるようになっているのです。実際の場では生前相談などの名前で呼ばれていますが、生前相談では実際にどういった形で式を執り行うのか、そこで必要になる費用はどれくらいなのか、式に際して準備しておくエンディングノートなどは無いかといったようなことを考えていくことになります。これを行っておくと遺族としてもスムーズに葬儀に取り組むことが出来ますので、もし余裕があれば行っておくにこしたことはありません。
また最近では事前に「自分が亡くなった時にはこの会社に依頼したい」ということを伝えておくと割引サービスが受けられることもありますので、そうしたことも考えておくとよいでしょう。
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